京間と関東間(江戸間)とは?

2024年1月16日

皆さまこんにちは!

京間(きょうま)や関東間(かんとうま)・江戸間(えどま)

といった用語を聞いたことがありますでしょうか?

これらは、主に畳のサイズや建築の基準尺の違いを表しています。

 

●京間(きょうま)とは●

「京間(きょうま)」は、京都を中心とした関西圏以西の西日本で使われている畳のことで、

「関西間」「本間間(ほんけんま)」とも呼ばれるます。

一畳のサイズは1.82m2(1.91m×0.955m)で、このサイズは1間(6尺3寸)がもとになっています。

京間は畳の大きさを基準としているため、どのような太さの柱を用いても畳の大きさが変わることはありません。

京間から派生した畳のサイズはエリアによって異なり、

愛知・岐阜・三重など東海エリアに多く見られるのは「中京間(ちゅうきょうま)」

東京をはじめとした関東地方を中心に東日本で使用されている「江戸間(えどま)」

アパートやマンションなどの集合住宅で使用されている「団地間(だんちま)」があります。

京間が本間とも呼ばれているように、中京間は三六間(さぶろくま)、

江戸間は五八間(ごはちま)、団地間は五六間(ごろくま)と呼ばれています。

三六間は一間(長辺)の長さが六尺、短辺の長さが三尺であることから三六間といい、

江戸間と団地間はそれぞれのエリアで用いられていた一間(長辺)の長さからつけられているようです。

面積は、京間>中京間>江戸間>団地間の順で大きくなります。

 

●関東間(かんとうま)・江戸間(えどま)●

関東間(かんとうま)とは、主に関東地方や北陸以北で多く用いられてきた建築の基準尺です。

日本の伝統的な建築では柱の中心から、柱の中心までを「一間(いっけん)」と呼びます。

その一間を6尺(約1820mm)と定めたものが関東間です。

関東間では部屋を作る際、まず柱を立ててからその内側に畳を敷きこむ「柱割り」という方法が用いられます。

そのため一般的な柱の太さ120mmを基準とすると、

関東間の畳の大きさは、柱の中心から半分の長さを差し引いた5尺8寸×2尺9寸(1760mm×880mm)となります。

この値の基準尺は関東間のほか、江戸間・田舎間・五八間などとも呼ばれています。

関東間は、一間から柱の2分の1の太さを差し引いたものが、

畳の長辺の長さとなるため、用いる柱の太さによって畳の大きさも変化します。

 

●畳のサイズ●

畳の種類 サイズ
京間(本間) 10.94m2
中京間(三六間) 9.93m2
江戸間(五八間) 9.27m2
団地間(五六間) 8.67m2

畳の広さは京間と団地間とでは、同じ一畳でも面積が約20%も異なり、

京間の6畳は団地間では約8畳に相当します。

畳縁はどのタイプも同じ幅なので、京間に比べて江戸間や団地間の見た目の印象は、

よりコンパクトに感じるかもしれませんね。

●なぜエリアによってサイズが違うのか●

元々、畳は日本古来の敷物であり、奈良時代や平安時代から皇族や貴族の住まいに取り入れられるようになりました。

鎌倉・室町時代の書院造りでは、現在の畳の使い方に近いものになったと言われています。

畳の語源は「たためるもの」が由来で、畳床がついたものではなく、

ムシロ状の敷物を折り重ねたものの総称とされていて、家具として扱われていました。

明治時代になると一般家庭にも普及し始めましたが、床の間や客間など一部に留まり、

広く一般的に用いられるようになったのは、戦後以降とされています。

畳のサイズの違いは、エリアごとの家の建て方の違いによるようです。

関西エリアは畳の寸法を基準にしていた「畳割り」だったのに対して、

関東エリアは柱真間の距離を基準にした「柱割り」だったことから違いが生まれました。

また、戦後の人口増加に合わせて公団などの集合住宅建築が急ピッチで進められた際に、

よりコンパクトなサイズの「団地間」が使用されるように。

それぞれの時代や地域の住宅事情に合った畳のサイズが用いられていたと考えられています。

皆さまのご自宅に和室がある場合は、どのサイズでしょうか?

興味のある方は測ってみてくださいね(^^♪

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