木材について
WOOD木材について
木にこだわり木と共に生きる。快適に暮らすための木材選びを重視しています。
木を知り尽くし、そして
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カサセイホームズは、昭和29年から現在に至るまでカサセイ(笠岡製材工場)として約60年間材木屋(木のプロ)として材木卸業を行ってまいりました。
木の乾燥から、材料の取り方、使う場所まで考え、家が長生きするように配慮しています。家を建てる土地の気候・風土に合った木材で施工すれば、景色に美しく溶け込み、機能性にも優れた住宅が完成します。
自社で木の管理をし、加工。天然の木材なので、化学物質に敏感な人も安心して暮らすことができます。
木造建築物での木の使い方
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構造クラックが起こる建物とは
構造クラックとは建物に構造的な欠陥がある場合や地盤の緩みなどから不同沈下が起こることによって発生するクラックのことを言います。
木材について正しく理解していないと、ハウスメーカーや工務店であっても経年と共に構造クラックが発生しやすくなります。
構造クラックは建物の内部にかかる力によって発生するクラックであるため、表面的な補修方法では修復する事ができません。
また、構造クラックを放置すると、建物の強度が低下し、最悪の場合は倒壊してしまうため、早急に対処することが必要です。
安心して家づくり
構造クラックが起こらないためのカサセイ施工
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■ 木の反り方で使い方を変える
木はもともと多量の水分を含んでいて、乾燥に伴って水分が抜けていくと収縮します。板やを置いておくと、いつのまにか反ったり割れたりするのはこのためです。
木材が将来どのように変形していくか(反れていくか)を知るためには、樹木の芯がどっちに寄っているかを見るのが有力な手段です。木の外側、つまり樹皮に近い側ほど縮もうとする力が強く働くので、材木が反れる方向がほぼ分かります。
板の表面のうち樹芯に近い側を「木裏(きうら)」といい、樹皮に近い側を「木表(きおもて)」といいますが、木裏は盛り上がり、木表は凹んでしまうのです。
私たちは木裏と木表をしっかりと確認して、構造クラックを予防ししています。
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- 梁(はり)はムクリを上に
(樹芯側を上に)
梁は屋根の重さを支える部材だから、上からの力に抵抗するように材木が上にムクリ上がるような向きに使います。
つまり年輪の中心が寄っている方を上に。
もしも逆の向きに使ってしまうと、屋根の重さと梁自身の力がミックスして、将来、梁が垂れ下がってきます。 -
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- 土台・大引きはムクリを下に
土台や大引きは、梁とは逆に材木のムクリが下向きになるように使います。
梁とは逆。梁の場合は屋根の重さが常にかかりますが、大引きの上にあるのは床だけ。床の重さは、屋根に比べればほとんど無いに等しいくらい軽く、材木を常に下に押し付ける力にはなり得ません。
もし梁と同じ向きに使ってしまうと、基礎などの間に隙間ができやすくなり、人が歩くたびに沈み込んで床が鳴るような現象が起こります。 -
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- 通し柱は、反れる向きを見極めて
1階から2階まで1本で通した柱を「通し柱」といいます。
1階と2階の間に横に入る梁を「胴差」(どうざし)といいますが、通し柱は、反れる向きを見極めて、胴差を挟みつけるような向きで使います。
こうすることで、通し柱と胴差の間にスキマができるのを、将来にわたって防ぐことができます。
■ 木材の状態を考慮して強度を発揮
特に以下のような箇所には注意をして施工をしています。
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- 節
節とは木が成長する際に成長に必要のない箇所の枝が落ち、枝の根元が木に取り込まれた部分を指します。
節には、生節と死節の2種類があり、両方とも接合金物やビスなどの強度に影響を与えます。そのため、可能な限り節を避けて、施工を行う必要があります。
また、良い木材を選ぶ際は、節ができるだけ少ない木材を選ぶ必要があります。 -
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- 乾燥に伴う木材の割れ
木材は製材した時点では水を大量に含んでおり、水分を抜かないと使い物になりません。そのため、木材を乾燥させる必要があります。
しかし、その乾燥の工程で接線方向(年輪に接する方向)と半径方向(年輪に垂直の方向)の収縮率の差や乾燥応力が原因で木材に割れや変形が発生してしまいます。
この割れにビスなどの施工を行うと本来の強度が発揮できない可能性があります。そのため、割れを避けて、施工を行う必要があります。