木造住宅の在来軸組工法と枠組壁工法の違いとは?【part2】

2023年9月21日

前回は木造軸組工法についてご紹介いたしました。

今回は、「木造壁式工法」(ツーバイフォー)についてご紹介いたします(*^-^*)

 

●木造壁式工法(ツーバイフォー工法)●

木造壁式工法は、建物の構造において壁を主要な要素として使用する建築方法の一つです。

この工法では、壁が建物の耐力壁として機能し、柱と梁は壁に支えられる形で配置されます。

既製サイズの角材に合板をあわせて組み立てていくという単純な工法であるため、

高度な技術は必要ないという特徴があります。

なぜ、ツーバイフォー工法(2×4工法)と呼ばれるのかというと、

2インチ×4インチの角材を使用するためです。

角材と合板を接合して、柱や梁の代わりに壁、床、天井、屋根部分を構成し、

それらを組み合わせて箱状の空間をつくっていくという施工方法です。

ツーバイシックス(2×6)やツーバイテン(2×10)などもあります。

  1. 壁の重要性: 木造壁式工法では、壁が柱や梁と結合し、建物の耐力構造を形成します。したがって、壁の強度と耐久性が非常に重要です。
  2. 壁材料: 壁には木材、合板、またはその他の適切な材料が使用されます。これらの材料は壁の強度と安定性を提供し、壁が地震や風などの外部の力に耐えるのに役立ちます。
  3. 耐震性: 木造壁式工法は、日本などの地震の多い地域で広く採用されています。適切に設計および補強された壁は、地震に対する耐性を高める役割を果たします。
  4. 断熱性能: 壁は一般的に断熱材で補強され、建物内部の温度を調整し、エネルギー効率を向上させます。
  5. 外観の多様性: 木造壁式工法を使用する建物は、外壁の材料と仕上げにおいて多様なデザインオプションを提供します。外観をカスタマイズできるため、建物は個性的で美しいものに仕上げることができます。

 

木造壁式工法は、耐震性や耐火性、耐久性が高い為

昨今、注目されている工法の1つです!

木造壁式工法は、世界でも採用されています。

例えば、アメリカやカナダでの木造住宅は、この工法で建てられている建物が多いようです。

◇メリット◇

■安定した品質
枠組壁工法では、用いられる角材の規格が統一されているだけでなく、釘の大きさや打ち込む間隔まで細かく決められています。職人の技術や経験に左右されず、完成度にもバラつきが少ないため、安定した品質を期待することが出来ます。

■優れた耐震性と耐風性
面で構成されている工法のため、建物全体の強度が高まり、地震や台風に強いと言われています。

■工期が短い
枠組壁工法は、軸組工法に比べ、工法が短いということもメリットの一つです。材料が規格化されシステム化されているので、現場での作業量が削減され、短工期で家を建てられます。

■気密性・断熱性では有利
面をつなぎ合わせることで、隙間が生まれにくく、気密性や断熱性も向上します。

 

◆デメリット◆

■間取り変更が難しい
規格化された箱を基準にして組み立てるため、どうしても間取りの自由度は下がってしまいます。
また壁によって支えらる工法で、壁がそのまま構成となっているため、リフォームで壁を抜いて部屋を一つにするなど間取り変更が難しい場合があります。

■大きな開口を設けづらい
間取り変更が難しいことと同じで、開口部を大きくするには、壁を大きく抜かなければなりません。
壁を大きく抜くことで、メリットである強度が低下してしまします。

■カビやダニが発生しやすい
高気密・高断熱がゆえに、内外の温度差が大きくなるため、結露が生じやすくなります。
そのためカビやダニが発生しやすい環境になるので、結露対策が必要となります。

ツーバイフォー工法は、床、壁、天井の六面体構造(箱構造)により、

高い耐震性、耐火性、省エネルギー性、遮音性などを備えています。

ツーバイシックスやツーバイテンなど構造用製材のサイズによる性能差や、

在来工法との違いなども正しく理解したうえで、建てたい家を実現できる工法を選択しましょう。

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