打ち水大作戦で気温を下げよう!!

2023年8月1日

皆さまこんにちは!

8月1日は、水の日ですが、『打ち水の日』ともいわれています。

●打ち水とは●

「打ち水」とは、日本の伝統的な夏の風物詩であり、暑い夏に涼を取るための民間の対策の一つです。

特に農作業や野外での活動中に利用されます。

「打ち水」とは、文字通り水を打つことを意味します。

一般的には、庭や玄関先などに大きな桶やバケツに水を入れ、

それを手や木の枝などで振りかけるようにして撒く行為を指します。

これにより、水蒸気の蒸発によって周囲の空気が冷やされ、少しでも涼を感じることができる効果があります。

また、植物や建物などの周囲に水をまくことで、周辺の熱を吸収し、地面や物体の温度を下げる効果もあります。

これにより、植物の水やりや、建物の冷却にも利用されます。

近年では、環境への負荷を考慮して、節水の観点から打ち水の代わりに霧吹きを使うなど、

より効率的な涼しい対策が模索されていますが、打ち水は昔からの風習として多くの人々に親しまれています。

 

●打ち水の歴史●

打ち水の歴史は古く、日本の気候や農耕文化に密接に関連しています。

1.打ち水の始まり

打ち水は平安時代(794年-1185年)に遡る歴史があります。

当初は宮中や寺院などの高貴な場所で行われ、

貴族や僧侶たちが水を撒くことで夏の暑さを凌いでいたと言われています。

 

2.農耕文化と夏の暑さ

日本は四季がはっきりとしており、夏は非常に暑くなる地域が多いです。

農耕が重要な産業であったため、夏の暑さによる農作物への影響や農民の健康に対処する必要がありました。

 

3.水の利用と宗教的側面

古代から日本では水は神聖視されており、水には清める力があると信じられていました。

そのため、水を使って暑さを和らげ、周囲を清める行為として打ち水が行われるようになりました。

 

4.民間への普及

時間が経つにつれて、打ち水は宮中や寺院だけでなく一般の人々にも広まりました。

特に農民たちは農作業中に暑さをしのぐ手段として、打ち水を積極的に活用するようになりました。

 

5.打ち水の風習の継承

打ち水の風習は江戸時代(1603年-1868年)以降も継承され、

地域によっては独自のスタイルや行事として発展してきました。

例えば、夏祭りの際には、祭りの行列に対して観客が水をかける「水掛け祭り」が行われることもあります。

 

6.現代の打ち水

現代では、冷房や扇風機などの技術が進化し、打ち水が主要な涼しい対策ではなくなってきています。

しかし、伝統行事や地域のイベントなどで打ち水が行われることもあり、

夏の風物詩として多くの人々に親しまれています。

打ち水は、日本の気候や農耕文化に根付いた伝統的な対策であり、

歴史を持つ風習として大切に受け継がれてきました。

 

●打ち水大作戦とは●

「打ち水大作戦」は、江戸時代の庶民の知恵「打ち水」が、

ヒートアイランド現象に対してどのような効果を持つのか、

決められた時間にみんなでいっせいに打ち水をして、その効果を検証しよう、

という壮大な社会実験として、2003年からスタートしました。

打ち水大作戦本部は、この「いっせい打ち水」の呼びかけを始めとして、

日本全国さらには世界で、雨水や2次利用水を活用した打ち水の生活習慣化に向けた活動を行っています。

「打ち水大作戦」は、誰もが手軽に楽しくできるヒートアイランド対策、

さらには地球温暖化対策の取り組みとして、実際に気温を下げるのはもちろんのこと、

その実施プロセスを通して、環境意識の啓発や水の再利用の促進、

近隣コミュニティの再生など、様々な効果をもたらす呼び水ともなっています。

毎年推定500万人以上が参加する「打ち水大作戦」は、今だかつてないほどの広がりと深さを持った市民運動です。

打ち水大作戦2023より抜粋

 

●令和版打ち水の仕方●

1.水と容器を用意する

打ち水に使う水は、水道水をそのまま撒くのではなく、

子供用のプールに使った水や、お風呂の残り湯、雨水などを使います。

容器はバケツでも、洗面器でも、空のペットボトルでもなんでもOKです。

 

2.水をまく

ひしゃくがなくとも、手でバシャバシャとまくのも良し。

じょうろやペットボトルで水を打つも良し。

道路で打ち水する場合は、周りに気をつけて安全に行ってくださいね!

 

3.涼しい風を感じる

打ち水をした後の、気温の変化を感じてみてください。

見た目でも、体感でも涼しさを感じれたら、大成功ですね!

 

●打ち水をするポイント●

路面だけでなく、屋上や、ベランダでも、

「壁打ち」でも、室外機の周りでも、日向でも日陰でも効果ありのようです。

打ち水は、「風通しの良い場所で」、「できる限り広範囲に」行うとより効果的とのことです。

また、「朝夕の時間帯に」、「日向よりも日陰で」行うとより効果的とのご意見や、

「道路からの照り返しによる暑さの対策には、昼間や日向の打ち水も効果的」とのご意見も寄せられています。

皆さまも、ぜひいろいろと試してみてください!

 

 

 

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