クリスマスの装飾【クリスマスリース編】

2023年12月15日

皆さまこんにちは!

クリスマスがだんだん近づいてきましたね(*^-^*)

クリスマスの装飾の1つ「クリスマスリース」についてご紹介します。

 

●クリスマスリースの由来●

リースは、実はキリスト教由来のものではありません。

リースの起源は古く、古代ローマ時代にも遡ると言われています。

リースとは、花や葉などで作られた装飾用の輪のことで、

ローマ人によってお祭りやお祝い事で、冠として身につけられていました。

冠は太陽の象徴であり、ローマ人にとっては特別なもの。

古代オリンピックでは勝者に、月桂樹のリースが贈られたり、

また、葬儀の際に石棺に取り付けられることもあったようです。

その後各地に広まると、常緑樹で作られるリースが出てきました。

冬でも青々と茂った緑を思わせるリースは「豊穣」や「繁栄」の象徴的存在に位置づけられ、

冬至や新年などお祝い事に使用されるようになります。

こういった部分は、日本の正月飾りと似ています。

そして時代を経て、リースはキリスト教にも取り入れられるようになりました、

キリスト教では、ヒイラギを使ったリースは「キリストが十字架にかけられた際にかぶっていたいばらの冠」を象徴するとされ、

クリスマスリースとして、飾るようになったという説があります。

●クリスマスリースの意味●

クリスマスリースには大きく分けると三つの意味があるとされますが、

由来と同様に、土着の信仰と入り混じっていることが見て取れます。

意味の一つ目は永遠の愛。リースは輪のかたちであるため終わりも始まりもなく、永遠性のシンボルです。

ヨーロッパでは幸運のお守りとしても用いられます。

この「永遠」という意味合いと、キリスト教のアガペー(神から人への愛)が融合し、

「永遠の神からの愛」を願う、という意味を持つようになりました。

二つ目は豊穣や豊作祈願。クリスマスというよりも、

リースが冬に飾られることが大きく関係した意味となります。

冬でも緑である常緑樹が農作物の豊穣を、赤いヒイラギの実や姫リンゴが太陽を、

松ぼっくりや月桂樹が生命力を表し、新年やこれから訪れる春への祈願が込められました。

ヨーロッパのクリスマスは1月6日の公現祭(キリストが異邦人の前に現れた日)まで続くので、

クリスマスリースは、キリスト降誕祭と新年のお祝い両用で使われるようになったようです。

三つ目は、魔除けです。常緑樹であるヒイラギの葉は生命力の源とされ、

悪いものから身を守ってくれると信じられていました。

また、常緑樹の葉自体にも殺菌作用・抗菌作用があることからも、

ヒイラギを使ったリースは魔除けとして広く定着しました。

なお、ヒイラギの魔除け効果は、ヨーロッパのみならず日本や中国でも言い伝えられています。

 

●クリスマスリースを飾る場所●

クリスマスリースを飾る場所に、決まりはありません。

もともと持っている「魔除け」の意味合いから、玄関ドアに飾る家庭が多いようです。

もちろんそれだけではなく、リビングなどの壁に飾って

クリスマスのインテリアとして楽しむ人も多くいらっしゃいます。

また、リースをテーブルの上に置き、キャンドルを灯してロマンチックなクリスマスディナーを楽しむという方法も。

少し変わったところでは、小さめのリースを鉄道会社が列車のヘッドマークに飾ったという事例もありました。

クリスマスリースは持ち運びがしやすくどこにでも飾りやすいので、

好みやライフスタイルに合わせて楽しめるのが嬉しいところです。

皆さまもクリスマスリースをご自宅に飾ってみてはいかがでしょうか(^^♪

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