屋根のルーフィングとは?
前回は、屋根の構造についてご紹介しました。
今回はその中でも「ルーフィング」とは何なのか?をご紹介いたします(*^-^*)
●ルーフィングとは●
瓦やスレート、ガルバリウム鋼板など屋根材の下に敷くシート状の
防水建材のことをルーフィングといいます。
屋根の英語訳“roof”に“ing”が付いて、ルーフィング“roofing”となります。
●なぜルーフィングが必要なのか●
ルーフィングを敷く目的は、防水の一点につきます。
一般の方は、瓦やスレート、ガルバリウム鋼板などの屋根材が
雨水を防水していると思われていますが、それは大きな間違いです。
屋根材は、飽くまでも見栄えを良くするための化粧材でしかありません。
もちろん屋根材にも防水機能はありますが、それよりもルーフィングの保護機能の方を優先的に果たしています。
小雨程度の雨天時なら、屋根材のみで防水機能は十分に果たせます。
雨水は屋根材の上を通って雨樋まで流れて排水されます。
台風時などの暴風雨では、どうしても屋根材の下まで雨水が浸入してきます。
浸入してきた雨水はルーフィングの上を流れて雨樋で排水されます。
このように「屋根材=1次防水」「ルーフィング=2次防水」の二段構えで、屋根の防水機能は保たれています。
ルーフィングは、防水の最後の砦なので、地域の気象や屋根形状に合った適切な種類選びが大切になります。
●ルーフィングの種類●
1.アスファルトルーフィング
アスファルトとは、黒褐色の固体または半固体の物質です。
道路のアスファルトを思い出していただければ、イメージしやすいでしょう。
このアスファルトをフェルト状の原紙に染み込ませ、
その両面に鉱物質の粉末を付着させたものがアスファルト・ルーフィングです。
これにより、ルーフィングは道路同様、防水機能を発揮します。
施工方法は、タッカー留めです。
タッカー留めとは、大きなホッチキスでシート状のルーフィングを留めることをいいます。
施工作業が単純なので、多くの業者が行なっている施工方法です。
2.改質アスファルトルーフィング
改質アスファルトルーフィングは、別名をゴム・アスファルトルーフィングと呼びます。
その名前の通り、アスファルトに合成ゴムや合成樹脂を混ぜたものが改質アスファルトルーフィングです。
温度変化に強く、高温ではダレにくく、低温では割れにくい特長を持っています。
また改質アスファルトルーフィングは、一般に自己接着性があり伸びや曲げに強く、
耐久性もアスファルトルーフィングと比べて高いです。
収縮性もあるので、屋根の棟部や谷部でも防水性が高く保たれ、
タッカー留めや屋根材のクギ打ちの穴からの浸水も、最小限に留めることができるのです。
施工方法は、粘着層留め、またはタッカー留めです。
粘着層留めとは、改質アスファルトルーフィングの裏面が粘着層になっていて、
そのまま野地板に貼り付けて留める方法です。タッカー留めと比べて、より防水性が高まります。
なぜならば、タッカー留めの場合、どうしてもホッチキスの芯により、
ルーフィングに小さな穴が開いてしまいますが、粘着層留めでは全く穴が開かず、そこから水分が侵入しないからです。
ルーフィングについてご紹介しました。
家を雨などから守ってくれているのは、ルーフィングだと分かりました!
カサセイホームズにも、屋根を得意とするスタッフがおりますので、
お気軽にご相談くださいね(^^♪