ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いを知っていますか?
皆さまこんにちは!
「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」は
似たような意味ではありますが、少し違いがあります!
●バリアフリーとは●
バリアフリー(Barriers-free)とは、身体的、知的、感覚的な障害を持つ人々にとって、
日常生活や社会参加が、より容易になるように環境や施設を設計・整備することを指します。
バリアフリーの概念は、社会的包摂や平等への取り組みと密接に関連しており、
障害者や高齢者が、社会的な活動や公共施設を利用し、
自分らしく生活するための障害を、取り除くことを目的としています。
バリアフリーの原則には、以下のような要素が含まれます。
- 物理的なバリアの除去: 車椅子の利用者や歩行の困難な人々のために、建物や公共スペースでの段差、手すり、エレベーター、車椅子用のランプなど、物理的なバリアを取り除くことが含まれます。
- 情報アクセスの改善: 視覚障害者や聴覚障害者に対して、情報へのアクセスを確保するために、点字や手話通訳、音声合成などの手段を提供することが求められます。
- 誰もが使えるデザイン: 建築物や製品の設計段階から、多様な人々が利用できるようにするために、ユニバーサルデザイン(Universal Design)の原則を採用することが重要です。
- 交通機関: 交通機関も、障害者が利用しやすいように改良されるべきで、車両へのアクセスや駅、バス停のアクセシビリティが向上されることが含まれます。
バリアフリーの考え方は、社会的な包摂と平等を促進し、
多様な人々が社会への参加を妨げられることなく、
自己実現を追求できるようにすることを目指しています。
多くの国や地域で、バリアフリーを推進する法律や規制が存在し、
バリアフリーへの取り組みが進められています。
●ユニバーサルデザインとは●
ユニバーサルデザイン(Universal Design)は、製品、環境、建築物、情報、サービスなどを、
老若男女誰でも、多くの人々が利用できるように設計する原則やアプローチです。
ユニバーサルデザインは、特に身体的、認知的、感覚的な障害を持つ人々にとって、
バリアの少ない環境を提供することを目指していますが、その恩恵は一般の人々にも及びます。
このデザインアプローチは、バリアフリーと同様に、多様性と包摂を重視しています。
ユニバーサルデザインの主要な原則や特徴には以下が含まれます:
- 全ての人に対応: ユニバーサルデザインの製品や環境は、できるだけ多くの人々に対応するように設計されています。身体的な制約や適応が必要な人々に対して、便益を提供します。
- 各個の違いを認識: 人々は異なる能力、ニーズ、好みを持っています。ユニバーサルデザインは、これらの多様性を認識し、尊重することを目指します。
- ユーザーフレンドリー: 複雑な操作や理解が難しい機能を排除し、製品や環境をできるだけシンプルかつ直感的に利用できるようにデザインします。
- ユーザー参加: 実際のユーザーのフィードバックや参加を受け入れ、デザインプロセスに取り込みます。
- 複数のセンスを活用: 視覚的、聴覚的、触覚的な情報を組み合わせて提供し、情報へのアクセスを改善します。
- 柔軟性と調整可能性: 製品や環境は、ユーザーが個々のニーズに合わせて調整できるように設計されます。
ユニバーサルデザインは、障害者だけでなく、高齢者、子供、
一時的な制約を持つ人々、異なる文化背景を持つ人々など、
多様なユーザーグループを考慮に入れるデザインプロセスを奨励します。
このアプローチは、社会的包摂と平等の促進を支援し、より多くの人々に公平な機会を提供します。
意外と身近にバリアフリーや、ユニバーサルデザインがあると思うので
少し意識して探してみるもの良いかもしれませんね(*^-^*)