固まる土「真砂土」とは?
皆さまこんにちは!
「真砂土」をご存知でしょうか?
グラウンドやお庭など意外と使われている所が多いかもしれません。
どのような土なのかご紹介していきます!
●真砂土とは●
【特徴】
真砂土は、石垣や墓石などに使われる花崗岩(かこうがん)という石が風化してできた土です。
薄茶色の温かみのある色で、公園の土を想像すると分かりやすいかもしれません。
特に西日本で多く採取され「マサツチ」「マサド」「マサゴ」「サバド」など、地方によって呼び方に違いがあります。
真砂土の原料である花崗岩は、比較的たくさん産出される石材のため、
それを元にした真砂土は安価で販売されることが多いようです。
真砂土には、天然のものとセメント入りのものがあります。
天然のものは、花崗岩から採取したまま何も手を加えていないので、非常に安い値段で購入できます。
庭の舗装や芝生の下地など、大量に必要なときに重宝してくれるでしょう。
その一方、セメント入りのものは、水をかけるだけで固まるという特徴を持ち、庭の雑草防止に高い効果を発揮します。
使い方はとても簡単で、3cm〜5cmの厚みで敷きならし、じょうろで水をかけるだけ。
施工後は24時間程度で固まり、雑草を防いでくれます。
通常の真砂土は薄茶色ですが、庭の施工用に赤や白、青、黒など、
さまざまな色に加工されたものが販売されています。
【カラー】
一色で統一感のある庭にしたり、数種類を組み合わせて遊び心を演出しても良いかもしれません。
カラーバリエーションが豊富なのは嬉しいポイントですね。
●真砂土の用途●
真砂土は、どこで使われることが多いのでしょうか?
【園芸やガーデニング】
真砂土は採取する場所によって、粒の大きさや品質にバラつきがあります。
15mmほどの荒目のふるいにかけたものは「鬼真砂」と呼ばれ、
保水力と水はけのバランスが良く、園芸やガーデニングで使用できます。
ただし、通気性が悪いため真砂土単体では使用できません。
腐葉土や牛ふん、バーク堆肥などを入れて土壌改良を行う必要があるようです。
【花壇や庭の敷土】
5mmほどの細目のふるいにかけたものは「化粧真砂土」と呼ばれ、庭の敷土や花壇の化粧砂として使用できます。
時間経過とともに締まって固まる性質がありますが、雨が続くと粘着性が増し、ぬかるみやすいのが欠点です。
また、庭の敷土として使う場合は「転圧作業」を行わないと、水たまりができやすくなるので注意する必要があります。
【バリアフリー工事】
足が不自由であったり、高齢者の方など、ご自宅の玄関までの屋外を移動する際、
地面がデコボコしていたり、飛び石が埋まっていれば、
石の材質によっては、雨などで濡れると、滑りやすくなってしまう場合があります。
そんな時に、オススメなのが真砂土です!
真砂土を敷き、しっかり転圧すると地面のデコボコが解消できます。
飛び石の場合は、石を撤去して、真砂土を敷けば安全に移動することができます。
※真砂土の施工方法をしっかり守る必要があります。
●真砂土のメリットとデメリット●
◇メリット◇
- 雑草が生えずらくなる
雑草が生えづらくなる理由は、植物の栄養となる成分が真砂土には含まれていないからです。
ただ、永久的に草が生えないわけではありません。風にのって外部から運ばれてきた土が混ざると、次第に草が生える環境に変化していきます。
真砂土を敷く前に防草シートを敷くと、より高い防草効果が期待できます。
- DIYで使える
真砂土はホームセンターでも、手軽に購入すことができます。
プロの業者に依頼しなくても、簡単に自分で庭などを作ることができます。
特にセメント入りの真砂土は、庭に敷き詰めて水をかけるだけという手軽さから、初めてでも安心して作業できます。
- 周囲の気温の上昇を抑える
真砂土はコンクリートやアスファルトに比べ表面温度が高くなりません。
さらに照り返しも少ないので、周囲の気温の上昇を和らげる効果があります。
◆デメリット◆
- 水はけが悪い
最初は柔らかい真砂土ですが、時間経過とともに締め固められ、水はけが悪くなります。
すると、雨が降っても排水ができず、水たまりができてしまいます。
足元が汚れたり、外壁が汚れたりするかもしれません。
もし水はけを重視したい場合は、日向土や軽石を混ぜ込むと水はけを改善できるでしょう。
- コンクリートのような強度はない
真砂土にコンクリートのような強度はありません。
セメント入りの真砂土は、数年経つとヒビが入ったり、ヒビから雑草が生えてきたりします。
劣化を抑えるには、車通りの多いところへの施工は避けた方が良いでしょう。
もし、使用する際は施工方法をしっかり確認して使用してみてくださいね(*^-^*)