木造住宅の在来軸組工法と枠組壁工法の違いとは?【part1】
皆さまこんにちは!
木造住宅には、「木造軸組工法」と「木造壁式工法(ツーバイフォー)」の
2種類の建て方があります。
それぞれ、どのように建て方が違うのでしょうか?
今回は、「木造軸組工法」のご紹介です(*^-^*)
●木造軸組工法(在来工法)●
木造軸組工法は、日本の伝統的な木造建築方法の一つです。
この工法は、建物の骨組みを柱(軸組み)と梁(はり)によって構築する方法で、主に木材を使用します。
- 柱と梁の骨組み: 木造軸組工法では、柱(縦に立てられた垂直の支持材)と梁(柱と平行に配置された水平の支持材)が建物の骨組みを形成します。これらの柱と梁が建物の主要な構造要素となります。
- 柔軟な間取り設計: この工法の特徴的な点は、柱と梁の配置により、建物内部の間取りを柔軟に設計できることです。柱と梁の位置を変更することで、部屋の配置やスペースの使い方を調整できます。
- 木材の使用: 木造軸組工法では、木材が主要な材料として使用されます。日本の伝統的な建築では、檜(ひのき)や杉(すぎ)などの木材が一般的に利用されてきました。
- 環境に優しい: 木材は再生可能資源であり、環境への負荷が比較的低い建築材料です。木造軸組工法は、持続可能な建築の一形態として評価されます。
- 日本の伝統的な建築文化: 木造軸組工法は、日本の伝統的な建築文化の一部であり、古来からの建築方法として受け継がれてきました。寺社、伝統的な住宅、茶室、などでよく見られます。
- 近代の技術と組み合わせ: 近年では、木造軸組工法に現代の建築技術を組み合わせることが一般的で、耐震性や断熱性能を向上させたり、現代の住宅や商業施設に適用されています。
◇メリット◇
■施工できる会社が多い
日本の伝統的な工法で、最も普及している工法なので、施工できる工務店が多くあります。
そのため、工務店の選択肢が広がり、自分にあった施工会社を選ぶことが出来ます。
■間取りや構造の自由度が高い
柱と梁で構成されているため、壁を設ける箇所の選択肢が広がり、様々な間取りに対応することが出来ます。
間取にこだわりをお持ちの方は木造軸組工法がお勧めです。
■開口部を大きく取ることが出来る
柱と梁からなる工法なので、ほとんどの壁面で窓口を広く取ることが出来ます。
■リフォーム、増改築がしやすい
骨組みがベースになる工法なので、壁を取り払って部屋をつなげたり、増築などもしやすくなります。
日本で一番普及している工法のため、対応できるリフォーム会社も多くあります。
◆デメリット◆
■施工期間が長い
枠組壁工法に比べると、現場で作業することが多く工期が長くなりがちです。
■質に差が出やすい
自然の材料を用いており、建築作業のほとんどを現場で行うため、木材の質や、大工の経験や技術の差が出やすいです。
■費用が多くかかる場合がある
工期が長くなる分、大工の人件費もかかってきます。
日本で最もメジャーな木造工法についても、知らないことがたくさんあったのではないでしょうか。
柱と梁でつくられた骨組みに筋交いを入れて補強し、
そこに壁や天井を付けて建てるのが木造軸組工法で、
設計の自由度が高いことを最大の特徴としています。
古来から培われた技術をさらに発展させたものであり、
長い歴史に裏打ちされた安心感があります。
一方で、工場で生産される部材を多く用いる他の工法と比較すると、
現場の職人の腕によって質が左右されるという懸念点があるため、
注文住宅を建てる上ではこの点に注意が必要です。
理解が深まれば、長所を活かすことも、短所について対策することも可能になります。
木造の注文住宅をご検討中の方は、参考にしてみてください。