ベニヤ・コンパネ・合板の違いとは?
皆さまこんにちは!
今回は、「ベニヤ・コンパネ・合板」の違いについてご紹介いたします。
●ベニヤ●
ベニヤとは、木材を薄くむいた板を、繊維が直行するように、
互い違いに重ねて接着した合板の一般的な呼び名です。
張り合わせる前の薄い単板の事を英語でベニヤ=veneerといい、
それを張り合わせた板の事を日本では、ベニヤまたはベニヤ板と呼ぶようになったと言われています。
単板のベニヤ板は、木の丸太を大根のかつら剥きのようにして作った薄い板で、
厚さは0.6~3mm程度のものがあります。
そして多くの場合、素材としてラワン材が使われています。
その使い道は幅広く、薄さやリーズナブルな価格を生かしてDIYなどにも活用されています。
ただし、単層の薄板なので、強度はあまり高くなく、
ベニヤ板だけで何か構造物を作るという使われ方はしません。
壁や間仕切りなどの表面に貼りつけて、その上に何かしらの加工をしたり
装飾をしたりするためのベースなどに使われるのが一般的です。
●合板(ごうはん)●
合板とは、丸太をかつら剥きにした薄い板を、接着剤で貼り合わせて作った木の板です。
重ねる枚数は、通常奇数枚で、繊維方向が 1 枚ずつ直交するように貼り合わせてあります。
この薄板を何枚重ねているかはプライ数という数字で表され、
一般的な合板には、3プライ(15mm未満)や、5プライ(18mm以上~24mm未満)
7プライ(24mm以上)などがあります。
ちなみに、合板は“ごうばん”と発音されることが多いですが“ごうはん”が正しい呼称です。
合板の特徴は、丸太を薄く剥いた板を重ねて作られているため、
それほど太くない一本の丸太からでも、広い面積の材料を得ることが可能ということ。
そのため、大きな板材を低コストで作ることができるのです。
また、一定の含水率まで乾燥させた材料を重ねているので、
無垢材などよりも伸び縮みが少なく、また重ねられた薄板は繊維方向を直交させているため
あらゆる方向からの力に対して高い耐久性を発揮することができます。
さらに、使用する単板の樹種や厚さ、枚数などの構成によっていろいろな性能を持つ材料を作ることが可能です。
このように優れた特徴を持つことから、建材や家具などの材料、DIYなど幅広い用途に使用されています。
●コンパネ●
コンパネも合板の一種です。コンパネは建設の現場などでコンクリートを流し込むときの
コンクリート型枠として使用されるパネルで、正式名称は「コンクリート型枠用合板」です。
合板の中でも、独特の風合いを持ち、手ごろな値段ながら耐水性にも優れているという特徴を持っています。
入手が容易で強度も高いため最近ではDIYなどに利用されることも多いようです。
しかし、元々は建築の際にコンクリートの型枠として使うものなので
表面は粗く歪んでいることも多く、装飾的な目的には向いていません。
繰り返し使えるよう耐水性を高めた、表面の塗装されたコンパネもありますが、
耐水性という機能のための塗装であり仕上がりはあまり美しくありません。
コンパネの表面に紙材を貼って、壁などのクロスが貼れるようなものもあります。
皆さまのご自宅にも、ベニヤ・合板・コンパネが
使われているかもしれませんね(*^-^*)