昭和型板ガラスを知っていますか?
皆さまこんにちは!
今回は、和風の家で1度は見たことがある
昭和型板ガラスについてご紹介していきます♪
●昭和型板ガラスとは●
かつてはどこの家でも窓や建具、食器棚の扉などに使われていた模様入りの板ガラス。
多彩な模様のかわいらしさや、今では国内でほぼ生産されなくなっているという稀少さから、
ここ数年、SNSなどでたびたび話題となっているそうです。
昭和期にガラスメーカーがこぞって手掛け、そのデザインの芸術性を競いました。
日本家屋は、紙製の障子などで部屋が仕切られ、プライバシーが守られにくい特徴があります。
そこで透過性の低いガラスが発展し、更にはそこに柄を付ける加工をしたのが始まりのようです。
ですが、時代の住宅事情の変化に伴い、やがて国内での流通量は激減します。
現在では多くの昭和型板ガラスが生産されておらず、
廃盤になっているものがほとんどのようです。
昭和型板ガラスをリメイクして、お皿などに加工している物もあるようです。
●昭和型板ガラスの歴史●
昭和型板ガラスの歴史は、日本の近代化が進む明治時代から始まります。
明治時代には、西洋からの技術導入により、ガラスの生産が本格化しました。
最初は外国からの輸入品が主流でしたが、その後、国内でのガラスの生産が増えていきました。
昭和時代(1926年〜1989年)に入ると、日本の産業が発展し、建築や都市化が急速に進みました。
この時期には、より多くの建物にガラスが使われるようになりました。
日本家屋では、紙製の障子などで部屋が仕切られ、プライバシーが守られにくい特徴があるため
透過性の低いガラスの需要が高く、型板ガラスを取り入れるようになりました。
●昭和型板ガラスの種類●
【夜空】
夜空に輝く星をイメージさせたレトロな雰囲気のあるガラスです。
浴室や洗面脱衣室などで、使われることが多いようです。
【銀河】
大小の星が光り輝く銀河をイメージした、ガラスです。
ガラスの片面に型模様をつけ光を通しつつ視線を遮る事ができるので、様々な場面でご使用いただけます。
【爛漫(らんまん)】
「爛漫」とは、「花が咲き乱れているさま」のこと。
庭に面した広縁の掃き出し窓にこの模様が用いられていることが多いようです。
【からたち】
植物のカラタチの葉とトゲを表現したガラスです。
光が当たることでより模様が際立ちます。
【みどり】
若葉のようにかわいらしい葉のデザインが、特徴のガラスです。
【ささ(笹)】
笹の葉をデザインしたガラスです。
お茶の間や座敷を仕切っているガラス付き襖の、ガラスによく使われているようです。
【もみじ(紅葉)】
紅葉の葉をデザインしたガラスで、日本らしいデザインですね。
まだまだ、種類は沢山あります。
皆さまも、ご自宅や周辺の日本家屋で、昭和型板ガラスが使われているか
見つけてみてくださいね!!