今年の土用の丑の日は7月30日(日)です!
皆さまこんにちは!
7月に入るとよく耳にする、『土用の丑の日』
土用の丑の日=うなぎを食べる
といった風習をよく聞きます。
では、なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるのでしょうか?
そもそも、土用の丑の日とは何の日なのでしょうか?
●土用の丑の日●
【土用】
「土用」とは、日本の伝統的な暦に基づく季節の区切りを指します。
具体的には、旧暦(農暦)の上半期と下半期の境目にあたる4日間を指します。
これらの日は、太陽の動きや季節の変化を考慮して決められています。
土用は、以下の4つの期間に分かれています。
1.春の土用(土用の春・どようのはる): 4月中旬頃から5月上旬までの期間です。
2.夏の土用(土用の夏・どようのなつ): 7月中旬頃から8月上旬までの期間です。
3.秋の土用(土用の秋・どようのあき): 9月中旬頃から10月上旬までの期間です。
4.冬の土用(土用の冬・どようのふゆ): 12月中旬頃から1月上旬までの期間です。
土用の期間は、古くから日本の農耕文化や民間信仰に影響を与えてきました。
ただし、現代では西暦(太陽暦)を基準とした暦が主流となっており、
土用の期間は特別な意味合いを持つ場合があるものの、農耕暦としての実用性は減少しています。
【丑の日】
「丑の日(うしのひ)」は、日本の伝統的な暦において、旧暦(農暦)の上半期の特定の日に設定された日を指します。
具体的には、二十四節気(太陽の動きに基づく季節の区切り)の一つである「大暑(たいしょ)」の前後にあたります。
丑の由来は、十二支からきているようで、昔の歴では日にち(12日周期)を十二支で数えていました。
丑の日は、夏の暑さが最も厳しくなる時期である大暑の頃に、特別な意味を持つ日とされています。
特に、「土用の丑の日」として知られることが多く、大暑の前後に3回程度訪れます。
丑の日は、日本の伝統文化や風習として広く知られており、多くの地域で特別な行事やイベントが行われることもあります。
一年を通して複数回ある土用の丑の日ですが、一般的には、夏の土用にある丑の日を「土用の丑の日」と呼んでいます。
また、年によっては夏に土用の丑の日が2回あります。
最初に訪れる土用の丑の日を「一の丑」、2回目に訪れる土用の丑の日を「二の丑」と呼ぶそうです。
●なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるのか?●
江戸時代の日本では、夏の暑さによる体力消耗を防ぐために、栄養価の高い食材を摂取することが重要とされていました。
その中で、うなぎは高タンパクで栄養価が豊富であることから、夏の疲れを回復する食べ物として重宝されるようになりました。
また、江戸時代には、江戸(現在の東京)の近辺に多くの川や沼地があり、
うなぎの生息地として適していたこともうなぎを食べる文化を根付かせる一因となりました。
所説ありますが、もともとうなぎの旬は秋〜冬の時期だったため、夏には売れない食材でした。
困ったうなぎ屋が「本日 土用の丑の日」のような看板を出し、集客に成功しました。
その後、うなぎ屋の間で評判が広まり、土用の丑の日にうなぎを売ることが当たり前になっていったそうです。
うなぎの売上を上げるためにうなぎ屋が宣伝したことで、
今日に至るまで「土用の丑の日にうなぎを食べる」という風習が残っているというわけなのです。
●うなぎの栄養価●
1.タンパク質
うなぎは高タンパクであり、体の成長や修復に必要な栄養素です。
2.脂質
うなぎには、健康的な不飽和脂肪酸が含まれています。
特に、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といったオメガ-3脂肪酸が豊富です。
これらの脂肪酸は、心臓の健康や脳機能の改善に関連しています。
3.ビタミン
うなぎには、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6、B12)などが含まれています。
これらのビタミンは、健康な身体を維持するために重要です。
4.ミネラル
うなぎには、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウムなどのミネラルが含まれています。
特にカルシウムは、骨と歯の健康に役立ちます。
5.グルタミン酸
うなぎには、旨味成分であるグルタミン酸が豊富に含まれています。
これがうなぎの特有の風味と旨みをもたらしています。
上記のような栄養価があるため、夏バテ予防にうなぎを食べるようになったのですね!
ただし、比較的高カロリーな食品であるため、食べ過ぎには注意が必要です。
健康な食事に取り入れる際には、適量を守ることが重要です。また、塩分の摂取も気を付ける必要があります。
栄養価は食べる部位や調理方法によっても異なります。
土用の丑の日には、うなぎを食べて、夏バテを予防したいですね(^^♪