土壁と砂壁のシミの原因とは?
皆さまこんにちは!
前回、土壁と砂壁の違いについてご紹介致しました(*^-^*)
今回は、土壁や砂壁にできる「シミ」の原因は何なのか?についてです!
●土壁や砂壁にできる「シミ」●
【土壁の茶色いシミ】
土壁に現れる茶色いシミは、多くの家庭で見られる一般的な問題です。
これらのシミの主な原因は、壁内部の湿気やカビの発生にあります。
湿気が壁材料に浸透すると、土壁の成分が変化し、茶色いシミとして現れるのです。
また、カビの発生は健康上のリスクも伴います。
例えば、アレルギーや呼吸器系の問題を引き起こすことがあります。
このため、シミの発生を見つけたら、ただちに原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。
【砂壁の茶色いシミ】
砂壁における茶色のシミは、土壁とは異なる特性を持っています。
砂壁はその構造上、湿気を吸収しやすく、これがシミ(カビ)の原因となります。
特に、高湿度の環境や水漏れがある場所では、シミ(カビ)が発生しやすい傾向にあります。
砂壁のシミ(カビ)対策としては、定期的な換気や湿度管理が効果的です。
また、シミ(カビ)が発生した場合は、専門の業者によるクリーニングや修復が必要になることもあります。
土壁や砂壁に「シミ」を発見したら、まず原因は何かというのを
把握することが1番のようです!
だいたい考えられる、大きな要因は以下の3つです。
- 漏水
- 結露
- 自然発生
漏水していると常に濡れている状態になり、カビが発生しやすくなります。
この場合は問題が改善されない限りカビの再発が繰り返すため、カビ取りする前に修理する必要があります。
また、漏水以外にも、外気との温度差によって壁が結露することもあります。
そして、土壁や砂壁には調湿効果があると言われています。
常に湿度が高い場所だと溜まった湿気を放出することができないので、
壁の中でカビが生えやすい環境になってしまうのです。
【カビの種類】
1.黒・紫・赤のカビが発生している場合
黒、紫、赤のカビは、特に水分を好むという特徴があります。
そのため、これらのカビが発生している場合には、以下のようなことが起きている可能性が高いです。
- 水道管などの破損で漏水が起こっている
- 寒暖差が激しく結露が発生している
- 非常に湿度が高い(湿度85%以上)
もし砂壁にこの種類のカビが発生した場合は、以下のことを行ってください。
- 水が垂れて来てはいないか確認する
- 結露が発生していないか確認する(特に寒暖差の激しい朝晩など)
- 温度計・湿度計を設置して適切な温湿度かどうかを計測する
2.青・茶色のカビが発生している場合
青や茶色のカビはジメジメとした環境を好むカビなので、
湿度が高くて日当たりが悪い部屋に発生しやすいです。
カビは湿度が60%以上、温度が20~30℃くらいのジメジメした環境で発生しやすいものです。
(黒カビなどと比べると低い湿度でも発生します)
温度計・湿度計を設置して適切な温湿度になっているか確認してください。
また、北側の部屋や、住宅の密集地で日当たりが悪い場合は、湿気がこもりやすくなります。
カビは紫外線に弱いのですが、日当たりが悪いとその殺菌効果も期待できません。
さらに、間取りや家具の配置が悪かったりすると、風通しが悪くなってしまいます。
風通しが悪いと空気が滞留しやすくなり、湿気や埃が溜まり、カビのリスクが高まります。
●小規模のシミを除去する方法●
土壁や砂壁は繊細で壊れやすいため、ご自身でシミなどを除去するのは難しいですよね(>_<)
まず日常の掃除は、ホコリなどを除去するのによく使われている、「はたき」です。
はたきである程度のホコリは十分に落とすことができるようです。
NG行動は、掃除機や濡れたタオルを使用することです!!
シミや、劣化の原因になってしまいますので、絶対に使わないことをオススメします。
小規模のシミで、業者に依頼するのもなぁ...という方は
ハイターなどの、塩素系漂白剤を5倍~7倍(シミの度合いによる)に薄めて
シミに噴射後少し放置し、乾いたらサンドペーパーで優しく磨けば綺麗になるらしいです。
必ず、目立たない所で試しにやってから挑戦してみてください!
シミの原因がカビの場合はだいたいキレイになるようです。
失敗したくないという方は、もちろんプロに依頼するのが1番ですよ(^^♪