ご自宅の窓や建具のガラス、どんなガラスの種類ですか?
皆さまこんにちは!
今回は、様々な種類がある窓や建具のガラスについて、ご紹介いたします。
●窓ガラスの種類と特徴●
1.フロートガラス
現代の大量生産される平板ガラスの一種で、世界中で広く使用されているガラスの一つです。
もっとも一般的な透明のガラスで、窓ガラスといわれて一番に思い浮かぶのは、このフロートガラスではないでしょうか。
フロートガラスは非常に平滑で均一な厚さを持ち、光の透過性が高いため、
建築用途や自動車の窓ガラスとして広く利用されています。
また、フロートガラスにはリフレクティブ(反射)コーティングや
セーフティフィルムのような、特殊な加工も施されることがあります。
これにより、建物のエネルギー効率を向上させたり、安全性を高めたりすることが可能となります。
2.型板ガラス
伝統的な手法を用いて製造される、歴史的なガラスの一種です。
フロートガラスとは異なり、型板ガラスは平板ではなく、表面に模様や凹凸があるガラスです。
型板ガラスの特徴は、表面に見た目の美しさや質感があり、光を拡散する効果があります。
適度な透明性を持ちながらプライバシーを確保できるため、
脱衣室やトイレなど、外からの視線が気になる箇所の窓によく使われています。
また、建築物の窓やドア、内装装飾、パーティション、照明器具などにも使用されることがあります。
型板ガラスは伝統的な製法であり、手作業での製造が多いため、個々のパネルが独自のデザインを持っています。
これにより、個性的で美しい建築やインテリアデザインを実現することができます。
3.フロストガラス
ガラスの表面に、模様や曇りがかった効果を与える加工が施されたガラスの一種です。
この加工によって、ガラスが透明ではなくなり、光を拡散させる効果があります。
これにより、視界を遮ることなくプライバシーを確保できるため、内部の明るさを維持しながら外部の視線を遮るのに適しています。
また、優れた意匠性で空間に上質な印象をもたらしてくれます。
型ガラスよりも目隠し効果はアップします
4.網入りガラス
ガラスの中に網(ワイヤー)を挟んで、製造される特殊なガラスの一種です。
網はガラスの中に埋め込まれることで、ガラスの強度や耐久性を向上させるとともに、
破損時に破片が飛散しないようにする安全性の面でも利点があります。
また、火災などによる加熱に一定時間以上耐え、
ガラスが割れてしまった際もガラス破片がワイヤーに引っかかって残るため、
火の侵入を防ぐ効果があります。
5.ペアガラス(複層ガラス)
ペアガラス(複層ガラス)は、複数のガラスパネルを特殊なシール材やガスで組み合わせて製造されたガラスの一種です。
一般的には2枚のガラスパネルを使った構造であり、ガラスを組み合わせ、
間に空気やガスの層を作ることによって防音や断熱、防犯効果を持たせたガラスです。
空気の層を挟んだ防音ガラス、断熱ガラス、特殊フィルムを挟んで割れにくくした防犯ガラスのほか、
ガラスとガラスの間を真空層にして遮熱、耐熱性を高めた真空ガラスなどがあります。
更に上の断熱性能を求めて、トリプルガラスの採用も増えてきています。
用途に合わせて、適切な場所にそれぞれのガラスを選びたいですね(^^♪
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