焼杉の外壁!メリット・デメリットとは??
家の見た目に大きく影響する外壁材はとても大切です。
最近の住宅で多く見られる外壁はサイデイングといわれるものが主流です。
焼杉(やきすぎ)の外壁をご存知ですか?
焼杉とは文字通り焼いた杉板のことです。
昔から日本の伝統建築で用いられる外壁の一種で杉板の表面を焼いて炭状にする技法です。
今回は塗り壁や板張りとは印象が異なる焼杉についてご紹介します♪
焼杉(やきすぎ)とは?
西日本の民家を中心に使われてきた無垢の杉板を焼いたものです。
外壁用の木杉は耐久性を上げるために焼くという昔からの大工さんの知恵として広まったようです。
実はこれ滋賀県より西の地方にしか伝わっていない「伝統技法」みたいです。(^^)/
焼杉板の作り方(焼き方)は?
焼き方は大きく分けて2つ
「バーナー焼き」と「三角焼き」です。
◆バーナー焼き◆
手軽に焼杉板をつくることが出来るのがこのバーナー焼きです。
表面だけサッと焼いて意匠性の高い焦げ面を作るには、焼き具合の調整が簡単なのでバーナー焼きが適しています。
◆三角焼き◆
3枚の板を用意し三角柱を作る要領でその3枚の板を筒状に合わせます。中にかんな屑を詰め着火し表面を焼いていきます。時間がかかる分表面の厚い炭化層をつくることが可能です。
固く剝がれにくい炭化層のためバーナー焼きの焼杉板より耐久性が上がります。(^^♪
焼杉 メリット
- 耐久性:焼杉板は高温処理されることで、木材内部の樹脂が固まり耐久性が向上します。これにより、雨風や紫外線などの自然の影響を受けにくくなります。
- 虫害や腐食への抵抗力:焼杉板は高温処理によって、木材中の栄養分をほぼ失い、虫害や腐食のリスクが低減します。これにより、長期間にわたって耐久性を保つことができます。
- 防カビ効果:焼杉板の表面が高温で炭化しているため、カビや真菌の発生を抑える効果もあります。
- 自然な風合い:焼杉板は、木材特有の風合いや質感をそのまま残しています。そのため、自然素材の温かみや美しさを楽しむことができます。
- メンテナンスの簡易性:焼杉板は比較的メンテナンスが容易で、塗装が必要ないことが多いです。ただし、定期的な清掃や補修は耐久性を保つために重要です。
大工さんの経験から30年以上ノーメンテナンスで維持できる外壁材なんだそうです(*^^*)
表面が少し剥がれ、色が白っぽくなってくることがありますが、自然素材ならではの経年劣化として住みながらより愛着が湧く住まいになるのではないかと思います!!
焼杉板 デメリット
- 焼杉の表面は炭なので触ると黒く汚れます。寄れかかったり、小さいお子さんが手で触ったりしないよう気をつけなければならないかもしれません。
- 細かな割れや反り:一部の焼杉板には、乾燥時に細かな割れや反りが生じる場合があります。施工前に注意深くチェックし、不良品を選別する必要があります。
最近都心ではめっきり見かけることが少なくなってきた焼杉の外壁。
カラーバリエーションはありませんが、黒く落ち着いた雰囲気の外壁は耐久性があり腐りにくくおススメです。
焼杉を外壁材の一つとして選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。
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